ひとくち健康メモ ≫ 腸内環境




     
ここ数年、大腸ガンによる死亡者数が急増しています。日本人は昔から野菜中心の食生活を送ってきましたが、食の欧米化にともない、腸内の環境も変化してきています。
いわゆる善玉菌や悪玉菌などといった、腸内に住む細菌のバランスが変わり、悪玉菌が優勢になると体の不調を招きます。
食生活や生活習慣などを改善することにより、腸内環境のバランスを整えることが必要です。
     
人の腸には、腸内細菌と呼ばれる100種類100兆個の菌が住んでいます。腸内細菌は、大まかには体に良い影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌に分けられます。健康維持には、善玉菌を優勢な状態にしておくことが大切です。
ビフィズス菌、乳酸菌など、腸内で有用な働きをする菌です。腸の働きを助けて、便秘や下痢を防いだり、消化吸収をよくします。また腸内に悪玉菌がはびこるのを阻止したり、免疫力を高めてくれます。
ウェルシュ菌、大腸菌などで、これらの菌は腸内で腐敗の働きをします。下痢や便秘、食中毒の原因となるばかりでなく、発ガン性物質を生産したり、抵抗力を弱めたりします。
     
腸内環境を良い状態にするには、常に善玉菌を優勢にしておく
必要があります。善玉菌を増やす植物繊維やオリゴ糖(大豆やバナナなど)を食事に取り入れるのも方法ですが、肉などの悪玉菌を増やす食品の食べ過ぎに注意することも必要です。


ヨーグルトには善玉菌である乳酸菌が、1mlあたり1000万個以上も含まれ、これが腸内のビフィズス菌を増やす環境作りに一役かってくれます。手軽で有用な食品としてヨーグルトは優れものと言えます。