温度差による血圧変動 |
入浴時に、暖かい部屋から寒い脱衣場へ行くと、血圧は上がり、浴室で熱い湯に入るとさらに上がります。しかし、湯に入って体が温まると血圧は下がってきます。そして、浴室から寒い脱衣場に出ると又血圧は上がってきます。このような急激な血圧変動を繰り返すと、心臓や血管に負担がかかって、脳出血、立ちくらみなどが起こる原因となります。寒い時期の入浴は、脱衣揚、浴室を十分温めてから入浴するようにしましょう。
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熱い湯
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熱い湯に入ると血圧が上がると同時に、発汗によって体内の水分が失われ、血液粘度が高くなります。すると脳出血、心筋梗塞、不整脈などが起こりやすくなります。
また水分不足により熱中症が起こることもあります。入浴前にコップ1杯のぬるめの水を飲んでから入浴すると良いです。又お湯の温度も40℃以上に上がらないように「ぬるめの湯」で入浴しましよう。
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水圧
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水圧によって心臓や肺に負担がかかり、心臓や呼吸器の病気が悪化することがあります。湯に深くつかるほど、体にかかる水圧は高くなります。みぞおちのあたりまでの半身浴で15分以内の入浴がおすすめです。
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その他の注意点 |
・食事後の入浴は避ける |
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食事をすると、食べたものを消化するために、血液は胃腸周辺に集中しますので、食事の直後は入浴は避けた方がいいです。
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・入浴前後のアルコール摂取は避ける |
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アルコールには、血管を広げる作用や利尿作用があるため、入浴前の飲酒は、意識障害を起こし、血圧を大きく変動させたり、脱水症状を起こしやすくなります。入浴後も血圧が安定するまでは飲酒を控えるようにしましょう。
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・朝の入浴 |
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朝は、睡眠から覚醒へ向けて、血圧や脈拍など自律神経系の変動が大きい上、血液粘度が上昇する時間帯のため、おすすめではありません。特に高齢者は、血圧が比較的安定し、血液粘度が低下し始める夕方から就寝前の入浴が良いでしよう。
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